法人決算・申告 Q & A 〜 決算から申告までの会社の経理の重要性
a−07. 「帳簿作成」もスピードアップ−その2

前回に引き続き、効率的に、仕訳作成する方法を教えて下さい。


@まずは預金出納帳の入力に慣れる
- イ.会社の口座ごとに預金出納帳を作って下さい。そうしないと各通帳の流れと残高が分からなくなってしまいます。
- ロ.通帳の残高と、入力した預金出納帳の残高が合うように、注意しながら仕訳作成をして下さい。
- ハ.残高が合わなくなる原因は、単純な金額の入力間違いや、日にちの入力間違い、入金と出金を逆にしてしまう等が考えられます。
- ニ.金額の入力間違いの時には、一度入力画面を印刷して、紙面で通帳と照らし合わせると間違いを発見しやすいです。
- ホ.日にちの入力間違いの場合には、月を間違えてしまうと、画面上表示されている月内にその間違えた仕訳が出てこなくなりますから、ミスを発見するのに苦労します。そのような時には、検索画面を使って、入力した順に仕訳を表示させるようにして、履歴をたどってみて下さい。
- ヘ.入金と出金を逆に入力しまうことも、意外に多く起こってしまいます。通帳は、入金と出金が取引ごとに入り組んで印字されていますから、どうしてもミスが起こりやすくなります。もし通帳自体を入金口座と出金口座で分けられるならば、お金の流れがつかみやすく、入力もしやすくなります。その場合には、出金口座への資金移動を忘れずに行うようにして下さい。
- ト.しかも、銀行側と会社側では立場が逆になりますから、借方と貸方も逆になります。通帳の印字と、画面の表示は、左右が逆になります。通帳の場合には、銀行側から見て「お引出金額」と「お預入金額」が印字されます。お引出金額が左側に、お預入金額が右側に印字されます。一方、会計ソフトは、自社から見たときの表示ですから、預入金額が左側つまり借方に、引出金額が右側つまり貸方にくることになります。
A現金出納帳は手許現金からの出金を出来る限り少なくする
- イ.現金出納帳と預金出納帳の入力画面は同じですが、通帳の無い現金出納帳の方が入力に時間がかかることがあります。
- ロ.現金出納帳の場合には、残高を実際の現金残高と合わせることが必要だからです。
- ハ.出金の都度、すぐに会計ソフトに入力することは実際できない訳ですから、ある程度まとめて入力する事になります。そうすると領収書が紛失したり、何に出金したか思い出せなくなったりしてしまうこともあります。
- ニ.預金から現金への引出しや、現金から預金への預入れは、預金出納帳を入力した時に同時に現金出納帳にも仕訳ができています。預金出納帳と現金出納帳とで、二重に仕訳を作らないように注意して下さい。
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