法人決算・申告 Q & A 〜 決算から申告までの会社の経理の重要性
a−25. 決算申告が必要な理由
毎年、税務署へ決算申告をしていますが、手間ばかりかかっています。なぜ会社は決算書を作り、税務申告をしなければならないのでしょうか。
@まずは「決算」とは
- イ.「決算」とは、1年間に儲けた利益や獲得した財産を、「決」定するために、計「算」することをいいます。
- ロ.「決算書」を見れば、その会社が1年間にどんな活動をして、どれだけ結果を残せたのかが分かります。
A「決算書」が必要な理由
- 給与となる経済的利益には、次のようなものがあります。
- イ.会社は(1)「ヒト」、(2)「モノ」、(3)「カネ」を集めなければ、経営ができません。会社が経営活動を行うにあたって、会社に関わる利害関係者は、多岐にわたります。
- ロ.(1)「ヒト」は、経営者や従業員です。
- (2)「モノ」は、仕入先から購入した商品や、社内設備です。
- (3)「カネ」は、銀行や株主からの融資や投資で得たお金です。
- ハ.会社は、これら利害関係者から信頼を得なけばなりません。「決算書」は利害関係者から信頼や協力を得るための資料なのです。
- ニ.そのためにも、利益を出して、きちんと「納税」ができている会社かどうか、税務署に税務申告することが重要になってきます。税務署から「納税証明書」を発行してもらうことで、公的な裏付けを取る事ができます。
- ホ.会社は経営状態を「正確に」報告する義務があるのです。それを形として表したものが「決算書」です。
B基本の決算書3つ
- イ.会社の経営者にとっても、決算書を活用して「経営分析」をすることができれば、非常に有益な資料となります。
- ロ.経営分析で使う決算書は、主に、(1)「損益計算書P/L」、(2)「貸借対照表B/S」、(3)「キャッシュ・フロー計算書C/S」の3つです。これらを財務三表と読んでいます。
- ハ.(1)「損益計算書P/L」では、会社の「売上」から「費用」を段階的に差し引いていき、その結果として様々な「利益」を表示しています。
- (2)「貸借対照表B/S」では、会社の「財産」と、その「元手(借入金や資本金)」が分かります。
- (3)「キャッシュ・フロー計算書C/S」では、「お金の流れ」が分かります。
- ニ.各表を単体で見ても、会社の実態は見えてきません。
- ホ.これら財務三表には、様々は接点があります。独立にしているように見えて、実はつながっています。そのつながりを理解することが、「経営分析」の基本です。
C弥生会計「プロフェッショナル」が必要
- イ.弥生会計には「プロフェッショナル」「スタンダード」「オンライン」があります。
- ロ.「損益計算書P/L」と「貸借対照表B/S」と「キャッシュ・フロー計算書C/S」の3つを全て出せるのは、弥生会計「プロフェッショナル」です。