法人決算・申告 Q & A 〜 決算から申告までの会社の経理の重要性
a−27. 弥生会計で経営分析−経営分析の4種類の指標−
経営分析をしたくても、分析の数値がたくさんあって、結局分かりません。経営分析をすると何が分かるのですか、完結に教えて下さい。
@「経営分析」で分かることは主に4つ
- イ.経営分析をすると、会社の(1)「収益性」、(2)「生産性」(3)「安全性」、(4)「成長性」が分かります。
- ロ.これら4つの分析結果から、その会社が本当に良い会社なのかどうか、会社の実態が浮かび上がってきます。
- ハ.自分がその会社に関わる内部の人物として、経営者、従業員、出資者であるのか、あるいは、会社外部の者で、銀行等債権者なのか、会社の商品を購入する顧客なのか、商品を仕入れる取引先なのか、各々の立場によって、知りたい情報は異なってきます。
A(1)「収益性」とは
- イ.「収益性」は簡単に説明すると、「会社が儲かっているかどうか」です。「会社がどれだけ稼げているかどうか」という事です。
- ロ.例えば、会社の社長であれば、自分の会社の売上と費用から、利益がどれくらい確保されているのか、まずいちばんに気になるところだと思います。
B(2)「生産性」とは
- イ.「生産性」は、会社の経営資源である「ヒト」が、どれくらい効率的に働いて、企業の「価値」を新しく生み出したのかを表す指標です。
- ロ.例えば、人事の視点から、いかに効率的に働いて労働時間を短縮させられるか、あるいは、昨今のWEB会議や在宅勤務を可能にするための判断材料として、生産性が注目されています。
C(3)「安全性」とは
- イ.「安全性」は簡単に説明すると、「会社が倒産しないかどうか」です。「会社が今後も事業を継続できるかどうか」という事です。
- ロ.例えば、会社の従業員であれば、自分が働いている会社に将来性があるのどうかは重要ですから、優秀な人材を確保し雇用を安定させるためにも大切な指標です。
D(4)「成長性」とは
- イ.「成長性」は簡単に説明すると、「会社が今後大きくなるかどうか」です。「売上や利益が伸びてどれだけ成長できたのか」「その成長の要因を探る」とともに「今後どれくらい成長できるのか」という事です。
- ロ.例えば、会社の来期の予算を組むうえでも、今後の設備投資を考えるうえでも、経営戦略をたてるための指標として重要です。
D弥生会計「プロフェッショナル」が必要
- イ.経営分析ができるのは、弥生会計「プロフェッショナル」です。
- ロ.弥生会計「プロフェッショナル」では、経営分析として、「比率分析」「ABC分析」「損益分岐点分析」「5期比較財務諸表」が出せます。
- ハ.弥生会計の「比率分析」で、「収益性指標」「生産性指標」「安全性指標」「成長性指標」が出せるようになっています。
- ニ.弥生会計では「損益分岐点分析」が独立した集計表で表され、グラフも出せるようになっています。
- ホ.弥生会計「プロフェッショナル」であれば、経営分析だけでなく、資金繰り管理、部門管理、予算管理もできます。毎月の経理資料として、試算表を確認するだけでなく、これらの分析資料や管理機能も活用して、会社の経営戦略に役立てて下さい。