法人決算・申告 Q & A 〜 決算から申告までの会社の経理の重要性
a−29. 弥生会計で経営分析−分析で使う財務三表の関係−
「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュ・フロー計算書」のつながりについて、教えて下さい。
@「貸借対照表」と「損益計算書」の関係
- イ.「貸借対照表」の「純資産」の中に「利益剰余金」があり、その中に「繰越利益」があります。「損益計算書」には「当期純利益」があります。
- ロ.「繰越利益」と「当期純利益」は、「利益」を表しています。「貸借対照表」と「損益計算書」が「利益」でつながっていることになります。
- ハ.貸借対照表の「繰越利益」は過去からの利益の積み重ねで、損益計算書の「当期純利益」は、その年だけの利益です。
- ニ.毎年利益を出していければ、その積み重ねで、繰越利益が大きくなります。
- ホ.このように損益計算書だけでは分からない、会社の過去からの姿が、貸借対照表から見えてきます。
A「貸借対照表」と「キャッシュ・フロー計算書」の関係
- イ.「貸借対照表」と「キャッシュ・フロー計算書」は、「現預金」でつながっています。
- ロ.貸借対照表の現預金は、期末の現金と預金の残高を表していますので、あくまでもその時点のお金の「量」しか分かりません。
- ハ.キャッシュ・フロー計算書であれば、なぜお金が増えたのか減ったのか、その会社のお金の「流れ」が分かります。
B「損益計算書」と「キャッシュ・フロー計算書」の関係
- イ.「損益計算書」と「キャッシュ・フロー計算書」は、「当期純利益」でつながっています。
- ロ.キャッシュ・フロー計算書は、「税引前当期純利益」からスタートして、減価償却費や売上債権など、実際の現預金の動きと利益のズレをひとつひとつ調整して、最後に「現預金」が分かるようになっています。
C財務三表を関連付ける
- イ.「貸借対照表」と「損益計算書」と「キャッシュ・フロー計算書」は、相互に結びついています。
- ロ.財務三表を関連付けることによって、より正確な会社の分析ができるようになります。