INDEX−介護事業サポートQ&A
- 介護事業サポートのページ
- a−01. 通所介護(デイサービス)の売上げを把握するには?
- a−02. 訪問介護(ホームヘルプ)の売上げを把握するには?
- a−03. 居宅介護支援(ケアマネ)の売上げを把握するには?
- a−04. 障害福祉サービスの売上げを把握するには?
- a−05. 介護タクシーの売上げを把握するには?
- a−06. 介護業界の売上げとキャッシュフローの特徴
- a−07. 通所介護(デイサービス)の費用を把握するには?
- a−08. 訪問介護(ホームヘルプ)の費用を把握するには?
- a−09. 居宅介護支援(ケアマネ)の費用を把握するには?
- a−10. 障害福祉サービスの費用を把握するには?
- a−11. 介護タクシーの費用を把握するには?
- a−12. 介護事業者の給与を把握するには? その1
- a−13. 介護事業者の給与を把握するには? その2
- a−14. 介護事業者の給与を把握するには? その3
- a−15. 介護事業者の給与を把握するには? その4
- a−16. 介護事業者の給与を把握するには? その5
- a−17. 介護事業者の給与を把握するには? その6
- a−18. 介護事業者の給与を把握するには? その7
- a−19. 介護事業者の給与を把握するには? その8
- a−20. 介護事業者の給与を把握するには? その9
- a−21. サービス付き高齢者向け住宅の概要
- a−22. サービス付き高齢者向け住宅 −国からの補助金−
- a−23. サービス付き高齢者向け住宅 −税制の優遇措置−
- a−24. サービス付き高齢者向け住宅 −融資−

介護事業サポートQ&A

a−6. これから介護事業を始めようと思っています。
介護業界全体の「売上げ」と「キャッシュフロー(現金の入金と出金の流れ)」の特徴を教えて
下さい。


今までのQ&Aでは、介護事業者個々の売上げの特徴をみてきました。
今回は、介護業界をひとつの産業と考えて「売上げ」と「キャッシュフロー」の特徴をみていきます。
「売上げ」について
介護業界の売上げは、「利用者(=要介護者)」に介護サービスを提供するという役務の提供に対する収入です。
最大の特徴は、顧客つまり利用者がリピーターになりやすく、収入が安定しやすいという点です。
その理由を顧客側からみると、一旦要介護者になった場合はずっと介護が必要になり、顧客離れは病状悪化による入院や死亡などの自然減くらいです。
企業側からみると、専門性が高く現在急成長している業界なので、他社のライバル企業がまだ少ないという現状があります。
「売掛金」について
売上げの請求は、国保連に対するものがほとんどで、利用者に対しての請求はごくわずかです。
国保連は国に対する請求なので、売掛金の回収は100%可能です。
利用者もリピーターになっていますので、回収はほぼ100%可能です。
売上げと売掛金回収
(1) 1月に介護サービスを提供したとします。
(2) 2月10日までに、「国保連」と「自費負担分」を請求します。
会計上、1月分の売掛金と売上がたちます。(1月末の日付で仕訳を作っても構いません。)
(3) 2月末までに「自費負担分」を集金します。
会計上、1月分の「自費負担分」だけ売掛金を回収できます。
(4) 3月25日に国保連から振り込まれます。
会計上、1月分の「国保連」の売掛金を回収でき、これで1月分の介護サービスに対する収入を、すべて回収
できたことになります。
キャッシュフローの特徴
「入金」は、介護サービスを提供してから約2ヶ月遅れとなります。
一方「出金」は、従業員の給料、移動のガソリン代、食事提供の食材費、施設の家賃、借入金と利息の支払いなど、待ったなしのものばかりです。
事業が軌道にのるまでは、役員報酬を抑えるようにしてください。但し、法人の場合は事業年度途中での昇給は税務上否認される恐れがありますから、注意して下さい。
まとめ
介護事業の「売上げ」は安定していて売掛金もほぼ100%回収できるので、安定経営ができるところが最大の魅力です。
一方、介護請求の期限が翌月10日までと短くその計算も複雑です。
入金は約2ヶ月遅れとなりますので、「キャッシュフロー」の管理をしっかり行って下さい。
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